まもるビジョンで業界を見る
出版業界
頭がメチャよくって、体力・精神力に自信があるなら…
大学卒業する頃に、気が付いたら、頭も体力も精神力も良かったら…
そんでもって出版業界を希望してるんだったら。迷わず、新聞記者になるだろね。
新聞記者って人種は、はっきり言ってスーパーマンです。なにしろ、今、
見てきたことをビジネスレベルの文章にしてしまう化け物なんだから。
このビジネスレベルってーのが大変なんだな、これが。自分の好きな題材で好き勝手に
文章を書くんなら、そこそこウマイ奴や面白い文章を書く奴はいるんだよね。
でも、クライアントが必要としている題目で、指定された文体で、わかりやすく、
しかも、期日までに文章にするのって大変なんだな。
文章でカネを稼ぐレベルってのは、そりゃ大変さぁね。
そのビジネスレベルの文章書きの頂点に立つのが、新聞記者なんです。
ボクも学生時代は、自分のことを文章上手いと思ってたもんね。
雑誌に掲載する自社製品のPR文、たった200文字を書き上げるのに半日かかる。
はは。何度も、何度も、ボスとか、校正担当者に原稿にアカを入れられてやっとだもん。
それを思うと新聞記者ってスゲーです。
あと、体力と精神力も必要なんだけど、オドスのはこのへんにしときます。
頭がまあまあいいなら…
大手出版社にいくだろね。○学館、○談社、○英社あたりね。
あまたある出版社を、まもるビジョンでいくつかに分類すると…
1大手出版社or老舗出版社
2まあまあそこそこ名の知れた出版社
3無名出版社・編プロ
ですなぁ。1と2の決定的な違いは何かというと、労働組合の有無だよ。分かってる?
出版社の場合、労働組合が有るのと無いのとは、何から何まで大違いでっせ。
まず、給料が違う。そりゃそーだぁ。基本給の差はあたりまえだが、残業代、ボーナスで
またまた差がでるのだ。労働組合があれば、ちゃーんと、働いた分だけ、青天井で出るよ。
でも、無いと…。この給料の違いは大きいよね。だーって、編集の仕事なんて、肉体的・精神的に
キツイに決まってるんだもん。いくら好きな仕事でも、給料ぐらいよくないと、やってらんないよ。
次に違うのは、個人としての安定性。労働組合のある編集者は、ほっとんど、クビにならない。
何せ、出版社の労働組合って異常に強いからね。会社側もクビになんかできないのさ。
だから、極端な話、仕事でミスろうが、へなちょこ文章書こうが、へっちゃらだよ。
が、もし、労働組合がところだと、自分の担当している雑誌が潰れたり、売れなかったり、
特集がハズシっぱなしだったりすると…即、クビになります。こりゃ、もうホントすぐだよ。
だから、この手の出版社にいる人は、業界を転々としています。生活が安定していない。
将来不安だよなぁ。だいたい若い頃は体力まかせに雑誌の編集をやり、体力が衰えてくると
書籍の編集にというパターンだね。その後はどうなるんだろぉ。しーらないっと。
3に関しては、ノーコメント。とても…言えない…ここまでして、編集の仕事やりたいのかねぇ。
頭が並なら…
短刀直入に言うと、頭が並なら、出版社はやめた方がいいと思うんだけど…。
でも、思い入れとか(思い込みとか)あるからなぁ。
で、もし、そうなら…行動力でカバーするのだ。
どうしても、出版社に入りたいのなら、入れるんだよ。ほんと。簡単。
その行動力なんだけど、これもレベルの問題があるんだよね。
すげー人達っているでしょ。学生時代から会社作っちゃうヤツとか。
そのくらいのレベルだったら、○学館、○談社、○英社とかを受けるべきだね。
これら大手って、編集部門の他に、企画部門、宣伝部門、マーケティング部門の人が
案外いるんだよ。広告代理店と変わりないよ。雑誌や書籍や流通を使って、
いろんなビジネスを展開してるのだ。あんま、学生には知られてないと思うけどね。
だから、当然、その部門での採用は大きな枠があると思う。そこを狙うのだぁ。
そういう行動力がなくても、ただ、出版社にどーしても入りたいって人でも
やる気さえあれば入れるんだよ。やり方は簡単。今すぐ、入りたい雑誌の編集部に
片っ端から電話して、とにかく、興味があるんで仕事させてくれないか交渉する。
これで、たぶん潜り込めるよ。ね、簡単でしょ?ボイントは今スグってとこ。
出版社は普通の企業と違うから、4月の新卒を募集しているとこなんてマレですよ。
そんな、面接して、4月の入社を待つ余裕あるとこって限られるだ。スグ働けるんなら
採用してくれるとこあるよ。片っ端から電話するのがヤだったら、新聞の求人広告に
載っているとこに電話すればいいんぢゃないの?社会人を対象にしてるんだろうけど、
学生が電話していけないってことはないしね。人手不足だから学生でも採用してくれるよ。