楽しい転職活動日記【期間限定】

第2回



2月15日(日)
教育関係者を集めたセミナーを終えて、ヘロヘロになって帰宅する。 休日出勤で、朝6時起きだけでも辛いのに、現場主任で尚かつ、 自社製品のデモンストレーションをさせられるわたーいへん。オニのような会社だ!

仕事も一段落ついて、さぁ転職活動だという態勢にやっとこさっとこなった。 とりあえず、いままで暖めていた、あのゲームソフト会社の求人に応募すっかー。
あ、履歴書16日必着だ!
明日、速達で出しても間に合わない!やべ!
「必着」って時は、必着ぢゃないとダメなんだろうなぁ…
ま、とりあえず、書き上げるか



2月16日(月)
きのう書き上げた履歴書を持って、会社に行く。 仕事の合間に会社を抜け出して、近くの公衆電話から求人広告の主へ連絡を入れる。

ダメでもともと…

「おはようございます。まもると申します。」
「2月8日の朝日新聞の求人広告を見てお電話している者ですが…ご担当者様いらっしゃいますでしょうか」
「こちらの手違いで、御社の住所を間違ってしまったらしく、履歴書が戻ってきてしまったのですが…」
「本日、〆切ということで、直接、そちらまで持って…」
「そ、そうですか?今から、郵送で、明日着でも構いませんか?」
「ありがとうございます。では宜しくお願い申し上げます。」

ラッキー!


2月18日(水)
会社から帰ると、部屋の電話の留守番電話が点滅している。あっ…
「○○○の○○ですけれども、弊社の採用にご応募いただき…」
採用担当者からのメッセージだった。
今度の土曜日の13時に会社に面接に来いとさ。



2月19日(木)
会社から5分ほど歩いたとこにある公衆電話に行く。 さすがに、会社の電話は使えんわなぁ。 一応、○○○に電話して、留守電の件を了解した旨だけを伝えた。



2月21日(土)
ゲーム業界の人間なんて、スーツなんか着てないんだからラフな格好でいいよなぁ、 と思いつつも、なんとなく、背広を着て○○○へ行く。 だいたい、「面接に行く」なんてつもりぢゃ全然なかった。 なぜだか、呼ばれたのはボクだけだと思いこんでいたし。

時間ちょうどに会社についた。ふーん。なかなか、ちゃんとした会社なんぢゃん。 カッチョいいビルだし、2フロアあるんだぁ。受付のお姉さんも…。いい会社だなぁ。

待合い室に通された。誰もいない部屋で一人。
トントン
「こちらでお待ち下さい」
「はい。有り難うございます」
一人入ってきた。
あれ?ちゃんとした面接やるんだぁ。ボクの他にも受験者いるんだぁ。
ま、いっかぁ。にしても、こいつ、オッチャンぢゃん? 仕事出来そうではあるけど。
トントン
また、一人入ってきた。
おいおい、何人いるんだよぉ。 今度は、まあまあ若いけど、カビの研究が趣味みたいなヤツだよぉ。 なんだよ、どーゆーヤツが受験してんだよぉ。

さっきの受付のお姉さんが入ってきた
「では、こちらにいらして下さい」
え?3人とも?
な、なにぃぃぃぃぃぃぃいいい!!
しゅゅぅぅうだぁぁんんめんせつだとぉぉぉぉ!!



※面接の詳細は次号


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