「これ読める?英語の案内」


ちょっと注意深く辺りを見渡せば、日常生活で使う英語が身の回りにあふれています。

ゴミの分別(garbage separation)の表示パネルにも英語表示がありました。一時的な観光ではなく、地域社会に溶け込んで生活している外国人が増えた結果、生活地域のルール表示にも日本語と英語の併記がなされています。

こうした、英語に接することのできる、ちょっとした機会も有効活用しましょう。
語学学習の理想は四六時中英語に触れていること。街中で目にする英語を、ちょっと気にするだけでも勉強になります。何も机に座ってする勉強だけが勉強ではありませんよ。

■生活地域のルール表示


ゴミ捨て場

1.
どこにでもある、街中(日本)のゴミ捨て場の風景。

壁面にごみ収集に関するルール表示がされている。
ごみと資源物の収集日 2.
「ごみと資源物の収集日」と題したパネル。

ごみの種類によって、収集する曜日などを表示している。
ごみと資源物の収集日(英語) 3.
パネルから、英語(上)と日本語(下)だけを抜き出して表示してみた。

まずは、上だけを見て、内容を考えてみよう。

(日本語の表示だけの補足的な意味あいの表示は省略している。)
ごみと資源物の収集日(日本語)



実体のあるものの英単語は日本語を介さずイメージと結びつけて覚える

英語を日本語に訳さずに理解するトレーニングをして欲しいので、あまり、英単語に日本語訳を付けたくはありませんが、パネルで使われている英単語を中心に単語のイメージを補足します。英語-日本語、を1対1で暗記せずに、単語が持つイメージをつかむようにしましょう。
英単語を見ながら、具体的なイメージを頭の中に思い描くのが大切です。

[ empty can ] =「空き缶」
[ PET bottle ] =「ペットボトル」
[ empty bottle ] =「空きビン」
[ used batteries ] =「使用済みの乾電池」
[ small metal articles ] =「(ハンガー、おたま、ハサミなどの)小物金属」
[ oversized waste ] =「(ソファーなどの)粗大ゴミ」

さて、ちょうどいい機会なので、このゴミの分別の表示パネルから発展して、英語の重要ワード [ collect ] [ take ] の語感をつかみます。

日本語で「コレクション」というと、切手のコレクションや骨董品のコレクションなど「収集」のイメージがあります。
[ collect ] には「集める」という意味と、その集めたものをさらにどこかに持っていくという意味の広がりがあります。集めたごみをごみ集積場に持っていくというイメージです。
これは [ take ] のイメージと似ています。 [ take ] も「取る」という意味と、取ったものを「どこかに持っていく」、あるいは「連れて行く」というイメージです。

[ take her to the zoo ]   「彼女を動物園に連れて行く」

また [ take out garbage ] だと、手に取ったごみを外に出す、いわゆる「ゴミ出しする」という意味です。

 ◆[ collect ]→集める+移動
 ◆[ take ]→取る+移動

最後に、地域に住む外国人に向けて、武蔵野市が公開する「生活ガイド([ Guidebook to Living in Musashino ])」のうちゴミ出しの規約ページを紹介します。

[ Garbage Separation and Collection ]

このページでゴミにまつわる話を英語で理解して、日本のゴミ事情を外国人に説明してみてはどうでしょうか?
なお、サイト内に出てくる [ burnable ( or combustible ) garbage ] は「燃えるゴミ」、 [ non-burnable (or noncombustible) garbage ] は「燃えないゴミ」です。