楽しい転職活動日記【期間限定】
第3回
面接官は2人。ボクの目の前に50前後だと思われる小太りのオジサン。
その隣に30くらいの現場リーダーとおぼしき人。
受験者はボクを入れて3人。部屋の奥から、カビくん、オッチャン、ボク。
小太り面接官の手元にはボクら3人の履歴書のコピーと小さな紙があった。
その紙切れには、3×5のマスが書いてある。一番上の3マスのうちの1つにボクの名前があった。
げ!今日だけで、15人も受験者がいんのかよぉ。案外、倍率高いんかもなぁ…。
まず、面接官の挨拶。どうやら、小太りくんは人事担当らしい。
もう一人の面接官は、予想どおり、今回の求人を企画した人…
つまり、合格ならば直属の上司になる人みたい。新設される販売促進部門のリーダーとのこと。
受験者の自己PRが始まった。はじめはカビくんから。
「わたくしは、もともと、パッケージソフトの企画、開発を行っておりまして…」
「企画力においては…」
「なんでも自分で企画してしまう…」
「いままで企画したものとしては…」
「誰にもできない企画を…」
はいはい、企画好きなんですね。わかりました。すげー、すげー。で?何ができるの?
問題外!はい、消えたぁ!
次にオッチャン。
「私は学生の頃、事業を起こしまして…」
こいつの履歴書を良く見ると、職歴のところに「代表取締役」ってあるよ。カッチョいい!
「その事業も、なかなか思うように…で、去年から博報堂さんにお世話になり…」
ムムム!代理店野郎かよぉ。まあまあ、ちゃんとした会社の人が受験に来てるんぢゃん。
「最近は、今度、日産から発売されます新車の広告、イベントの仕事をしてまして…」
「アムロさんを起用して、こんな広告を…」(といいつつ、鞄からカンプを取り出した。この話題が延々と続く)
おいおい。アムロを起用したのはおまえの力とでも言いたいの?
どこまでがおまえの仕事かわかんねーんだよ。面接官が飽きてるのわかんだろ。やめろよなぁ。
要するに、おまえは高卒でこんどの3月に博報堂の契約をうち切られるってことだろ?
茶番だぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!
もうやだぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!
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