5 九助のイメージ

ドキドキ初参加


エクシオ@横浜編】




「出会い系パーティーなんて面白そう」。
飲みの席で言った一言のせいで、出会い系パーティ潜入記を書くことになってしまった。まもるさんから参加費をもらっているからタダなんだよね。ふふふ。実は、ラッキー以外の何者でもない。


不眠。ドキドキ。バクバク。

昨日はあまり眠れなかったので目の下にクマが出来てるような気がする。体験したこともないパーティーのことを頭の中でシュミレーションしていて、そして考えれば考えるほど興奮してしまって、結局、睡眠不足。ねみぃ。

ホームページで参加するパーティーを事前に確認した上で、予約は、昨日、電話ですませた。日頃、ライター業でする電話アポと違って、超キンチョー。愛想よくしたかったのに、電話口のお姉さんに、ぶっきらぼうに答えてしまった。嫌われたかも。関係ないか(笑)

初参加のパーティーは、「くらべて.com」の「オーソドックス[全国]」カテゴリにおいてランキング1位の「エクシオ」。会場は主催会社のエクシオ本社のお膝元の横浜会場。土曜日の2時からはじまる「適齢期・1人参加限定編/26~38歳位/大卒又は年収350万以上」という条件の回。

いろいろなサイトで出会い系パーティーを研究した限り、服装は、カジュアルでよさそうだったので、白のシャツにジーンズという格好で会場に向かった。当日は夏日。スーツとかで行かなくてホントよかった。

会場は、看板が出ていたので、すぐに見つけることができた。レストランのような所を想像していたので、普通のオフィスビルの8Fという立地にちょっと戸惑った。
ここに至っても、緊張のあまり、引き返そうと思ったりして…。初参加って、みんなこんなに緊張するものなんだろうか。


大きな合コン

エレベーターで8Fに到着。受付で胸に付ける番号札「11」と自己紹介などを記入するシートを受け取った。
会場は、ビルの入口付近の殺風景さとは一転して、清潔で落ち着いた雰囲気。クーラーも効いていて快適。ゆったり目のテーブルクロスのかかった丸テーブルの左右に椅子が置かれていて、一方に男性、一方に女性が座っていくみたい。会場スタッフの女性に誘導されるまま、会場後方の丸テーブルに着席した。丸テーブルのもう一つの椅子はまだ空席だった。
丸テーブル約20台がゆったりと並べられるくらいのスペース。

開始時間10分前の会場は、男性が20人超、女性が10人前後。残り10分で女性10人前後が会場に入ってきた。こういうパーティは、女性は時間ギリギリで入るのが普通なのだろうか。
どんな参加者がいるのか、周りを見回すと…いたって普通の人たち。なんとなく、わたしは小学校の同窓会を思い出した。26~38歳の条件のパーティなのだからだろうか、男性も女性も、わたしと同世代の30台前半の人が多かった。身なりはバラバラ。男性陣だと、スーツに角刈りのどこぞの営業マンのような人もいれば、サラサラヘアーのTシャツにジーンズといった人も。女性陣のほうがむしろ、似たタイプの人が多く、色白で細身のお嬢様タイプの清潔な感じの人が大半だった。キャバクラにいそうな猫科のお姉さんタイプの女性は1人もいなかった。わたしの好みとはぴったりだからいいが、そういったタイプが好きな人は、今回とは違うパーティを見つけたほうがいいんじゃないかな。
(「エクシオ」は結婚紹介所もやっているので、女性陣は真面目そうな方が多いのかもしれない。)

周りの人はみな、受付で渡されたシートを一生懸命書いているのに気が付いた。わたしも遅れないように、急いで、記入しはじめた。


パーティースタート

プロフィールカードというやつ(これを後ほど相手に見せたりする)には、明らかに話題づくりの項目「最近見た映画」「休日の過ごし方」「もしもカップルになったら最初に行きたい場所」「趣味又は特技」「好きな/嫌いな食べ物」などの項目が並んでいた。
女性ウケのいいシートの書き方なども知らないので、とにかく、空欄をどんどん埋めていった。

2人いる女性の会場スタッフのうち1人がマイクを持って挨拶とパーティの流れを説明しだした。イベント会場などでナレーションしているように流れるような説明。(あまりにも流れていたので、初参加のわたしは、ほとんどよく分からなかった(笑))
「~では、まず最初にテーブルに座っている方から、はじめてください。」


まずは全員と自己紹介

テーブルに座っている女性がプロフィールカードを渡してくるので、わたしも同じように自分のシートを相手に渡した。
どうやら、わたしが一番、このパーティについて知らない人間のようなので、みんながやることを真似していればいいということが分かった。ちょっと緊張がほぐれた。

一番最初に自己紹介した女性は、赤10番の無口な人だった(以後「無口ちゃん」と呼ぶ)。2分半、お互いの仕事の話をした。
ジリリリリン。ベルの音が鳴ると、男性は立席して、ひとつ後ろのテーブルに移り、次の女性と会話することになる。
こうやって、次々と2分半の自己紹介をこなしていく。
男性は女性よりも多いので、途中で何回か休憩時間がある。今回は5回くらいあったかな。つまり、5人くらい男性のほうが多い計算になる。わたしの場合、この休憩があって本当に助かった。元来、サービス精神旺盛なわたしは、初対面の女性を前にすると盛り上げようとして、しゃべりまくっていたので。


次は、フリータイム

1時間ちょっとをかけて全員の女性に自己紹介を終えた。
すると、会場スタッフのアナウンス。「はい、それでは、お手元の印象確認カードに、感じがいいなと思った方の番号を丸してください。」
言われるままに、「無口ちゃん」と「同番さん」と「保母さん」と「町田市さん」に丸を付けてスタッフにカードを渡した。
また、1人2枚あるアプローチカードというやつに、特に好印象の女性を書けというので、「無口ちゃん」と「同番さん」に、カード内のフリースペースは白紙のまま(後で考えると敗因の一つ)”ぜひ、もう一度お話がしたいです。”に丸をつけて送った。

第1回目のフリータイム。今度は4分とのこと。
誰と話をしていいのか分からなかったので、ぐるっと1周して、一番はじめに自己紹介した「無口ちゃん」とフリータイムを過ごした。
今度は、彼女の方からいろいろと話をしてきた。気に入られたのかな?全然、「無口」じゃなかった(笑)。

第2回目のフリータイムも、誰と話をしていいのか分からなかったので、その隣の人と会話した。そう、わたしは、第2週目に入っているだけなのだ。ははは。
でも、周りを見回すと、あぶれてひとりポツンとしている男性もちらほら。実は、2回目のフリータイムの女性は、話が合わなかったので、他の人にしたかったのだが、あぶれることをおそれて、彼女にしてしまったんだよね。まあいっか、こんなものか。
このシステム、女性にはとても優しいことに気が付いた。着席スタイルで、男性の数が少ないとなれば…どんな女性であっても、空席があれば、そこに男性は座りたいと思うだろう。たとえ話が合わないと分かっている女性であっても、ひとりポツンとしているよりはマシだもんね。
よく考えられてるわ。

第3回目は、「同番さん」とフリータイム。この女性とは、同じ11番同士ということで自己紹介のときに盛り上がっていた。
と、3回目のフリータイムの時に、なにやら、カードが渡された。彼女にも渡された。
「何それ?」とわたしが尋ねると、「あ、さっき出したカード」との回答。
自分のを見てみると、先ほど提出した「印象確認カード」になにやら印がついて帰ってきた。この印の意味が分からず…(後で考えるとこれが敗因の一つだったのだが)フリータイムを続けた。
アプローチカードも1枚もらった。な、なんと、今、フリータイムをしている「同番さん」からだった。
わたしも彼女もお互いに1人2枚しか持たないアプローチカードを交換しているということ。彼女からのカードのフリースペースには、携帯メールのアドレスまで書いてある。そうか…このカードはこうゆうふうに使うのか。ヘンなところで勉強になっている自分。
当然、この後は、この話題で盛り上がる。ボクは内心、これで、カップル成立じゃん…と思った。


カップル成立なるか!?

第4回目のフリータイムを終えて、いよいよ、最終投票カードに希望の人の番号を書いて提出する。
最終投票カードには、第6番希望まで記入する欄があるが…もう、誰がどの番号だかワケが分からなくなっている。とりあえず、第1希望を「同番さん」、第2希望を「無口ちゃん」にして提出した。

スタッフのナレーション。「それでは、カップル成立の方たちの番号を読み上げます。今回は6組のカップルが成立しました。これから読み上げた後で、最初に男性、次に女性が退席してもらいますが、カップルの成立の男性は、1Fで女性を待っていてください。」

「4番の女性と12番の男性」
うーん。11番じゃないか。

「16番の女性と3番の男性」
これも違うか。

「9番の女性と2番の男性」
あれ、番号の小さい順に読み上げているわけじゃないんだ。

「10番の女性と19番の男性」
あ、無口ちゃん、カップルになったんだ。

「6番の女性と15番の男性」
また、違った。

「そして最後の1組。7番の女性と1番の男性です。」
…。

絶対に、「同番さん」とカップルになると思っていた、わたしは、放心状態で家路についた。トホホ。
わたしの出会い系パーティー初参加は、こうして幕を閉じた。

でも、ここで忘れてはいけないのが、「同番さん」の携帯メルアドをわたしがゲットしていること。パーティー終了後、ソッコーでメールしたのは言うまでもないだろう。その話は後日また。

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