電子辞書
(2008.3.7)
【参考】過去(2006年)の電子辞書のおすすめはこちら
たんさんあってなかなか、どの電子辞書にしたらいいか決められない方のタメに、このページでは独断と偏見で、おすすめの電子辞書をとりあげます。
「くらべて.com」は、できるだけ客観的なデータの掲載にとどめ最終的には読者の判断で善し悪しを決めてもらうことをモットーとしていますが、このページに限っては、多くの電子辞書を触れてた経験者の目から見て、独断と偏見でズバリ、おすすめ電子辞書を提示します。

新しいモノ好きなら、ワンセグ視聴可能な【PW-TC930(シャープ)】。

新しいモノ好きなら、シャープのワンセグ視聴可能な電子辞書「PW-TC930」で決まり。ワンセグ機器としてもカッコイイ。
最近の電子辞書の定番機能である「手書きパッド搭載」「コンテンツ追加(メディア)対応」「音声対応」もきちんと押さえつつ、「ワンセグ視聴可能」「カラー画像収録」「MP3プレイヤー機能」などの最先端の機能が盛り込まれている。
機能性では抜群の機種。予算オーバーであれば、数ヶ月前までの最上位ワンセグ電子辞書「PW-TC920」も検討の余地はあるかもしれない。
ただ、「PW-TC930」は「PW-TC920」から搭載コンテンツが強化されている。百科事典は「マイペディア」から「ブリタニカ国際大百科事典」に。英和辞典「ジーニアス」も第3版から最新の第4版になり音声データも強化されている。やはり、「PW-TC930」のほうがオススメ。

コストパフォーマンスも考えると、【XD-SP6600(カシオ)】

コストパフォーマンスも考えた電子辞書のおすすめは、このコラムでは、これまで、意外な製品をオススメしてきた。
ちょっと前までは、高校生向け廉価版電子辞書「XD-ST4100G」や新製品が出た後のカタ落ちの「XD-GW6800」。

それが今回は、期待に反して、ありきたりの回答。

ズバリ!
今、コストパフォーマンスも意識した場合、イチオシは2008年1月に発売したばかりのカシオの最新機種「XD-SP6600」。

というのも、最新の筐体シリーズ「XD-SP」をもつ「XD-SP6600」はオープン価格。そして、2月11日現在、アマゾンで購入しても3万円を切る価格。
搭載コンテンツのバランスは、特に特長はないものの、カシオの電子辞書の中で、フツーにバランスがとれている。
価格3万円弱の最新機種。搭載コンテンツも合格点…ということで、「XD-SP6600」をオススメする。

おそらく、メーカーのカシオとしても、「XD-SP6600」を最新筐体シリーズの中で先行発売させて普及機とする戦略があるものと思われる。安くていい製品が手に入るのだから、大いに、そのメーカー戦略に乗るのが得策でしょう。
筐体カラーは、 シルバー(メイン)の他に、 ホワイトブラック×シルバーレッドの4種類。

お金があるならベスト・オブ・電子辞書s【XD-GW6900(カシオ)】か、もうちょっと待って【XD-GP6900】

カシオは、2008年1月にニュースリリースにより、2月中旬に「XD-GW6900」の後継機と考えられる「XD-GP6900」の発売を発表した。実機を見るまでは、なんとも言えないがカシオの全電子辞書で最上位機種になるだけに非常に期待できる。価格は高めだろうが、コストパフォーマンスを気にしない方は、購入を検討してもいいだろう。

「XD-GW6900」発売前までは、 コストパフォーマンスを全く考えなければ、ただいま最強の電子辞書は「XD-GW6900」。
「XD-GW6900」はカシオの最上位機種。搭載コンテンツの充実度は目を見張る。特殊な利用方法や特定のコンテンツを求めないのであれば、まず、買って後悔はしない1台であることは間違いない。

ベストに選ぶ理由は以下。(1)国語辞書(日本国語大辞典[全3巻]+明鏡国語)、百科事典(マイペディア+ブリタニカ)、英和事典(ジーニアス英和大辞典[最新版第4版])の各ジャンルでベストに近いなコンテンツを搭載。(2)搭載コンテンツが多いだけでなくバランスが良い。(3)英語音声読み上げ機能・カードスロット搭載など優れた筐体機能。(4)「全訳古語辞典」「世界史事典」「日本史事典」搭載など高校生向けとしても必要十分。(5)ビジネス用語系や家庭医学系のコンテンツを複数搭載し生活実用向けとしても活躍できる。

ただ、マイナーチェンジ前の「XD-GW6800」から「広辞苑」が落ち、英英辞典群が弱くなったことはマイナス要素。

英語学習に絞るならセイコーの電子辞書【SR-S9000】。セイコーがイヤなら【XD-GT9600(カシオ)】またはシャープ【PW-LT320】

ビジネス用途の英語や大学の英語専攻の学生が使うならセイコーの電子辞書から検討するのがいいだろう。具体的には【SR-V4800】【SR-E8600】【SR-ME7200】【SR-G10000】【SR-G9000】あたり。英語コンテンツをどのレベルまで求めるのかによってベストチョイスは異なる。
まだ、この原稿を書いている今は発売前だが、3月31日発売予定の【SR-S9000】は、英語コンテンツの充実度と機能性が魅力。セイコーの人気機種になっていきそうな予感がする。注目したい。

セイコー以外であればカシオ「XD-GT9600」またはシャープ「PW-LT320」がオススメ。どちらも英語コンテンツだけでなく、その他の日本語系や百科事典系のコンテンツも充実している。
特にダークホース、シャープの新製品「PW-LT320」は比較検討の対象として欲しい。英語コンテンツは、セイコーインスツルやカシオの英語重視タイプと並ぶ充実度。搭載コンテンツのバランスや機能性もいい。

コンパクトサイズの電子辞書ならセイコーインスツルメンツ【SR-G7000M】で決まり。個性的でもいいならアイリーバ・ジャパン【D5】

ソニーが電子辞書事業から撤退してから、コンパクトサイズの電子辞書はヒット商品が出ていなかったが、4月30日発売のセイコーインスツル「SR-G7000M」はヒットの予感。
小さいながらも、機能性にすぐれ、搭載コンテンツのバランスもいい。英語コンテンツを充実させたモデルだけに英語系辞書も十分。

トリッキーな電子辞書でもいいなら、携帯型の音楽プレイヤー/マルチメディアプレイヤーのメーカーであるアイリーバ・ジャパンが発売した「D5」もコンパクトサイズの電子辞書の選択肢のひとつとして一考の価値あり。
大学生やビジネスマンなら、実用性十分なコンテンツを搭載しており、電子辞書として普通に「使える」。その上、マルチメディアプレイヤーや電子手帳として、ちょっと便利な機能を多数搭載している。2台目の電子辞書やカバン常駐の電子辞書などとしても「Study Hachs」っぽく大活躍しそう。