「結婚情報サービス」マニュアル


はじめに......

この「結婚情報サービス」マニュアルでは、
あまり知られていない「結婚情報サービス」のサービス内容や仕組み・構造
を、比較・分類・一覧を交えながら、
その言葉の定義や暗黙の了解からテクニックまで、あますところなく解説する。

結婚情報サービス(*1)が気になりはじめた方から以前利用していた方まで、
結婚情報サービスの全体像を知り、文字通り「結婚情報サービス マニュアル」
として、役に立つように書かれている。
自分にぴったりのサービスを選択し、活用するときの参考にして欲しい。

このマニュアルを執筆しているのは、
「くらべて.com」のメインライターであり、長年、結婚情報サービスの
サービスや業界に注目して、
「くらべて.com」結婚情報サービスのカテゴリやブログ「婚活パーティー研究所<おすすめと比較>」
更新している、「くらべて.com」編集長 兼 株式会社くらべてドットコム代表
(ハンドルネームまもる)だ。

(*1)結婚情報サービス=「結婚相談所」や「結婚相手紹介サービス」といった呼び方のサービス等を含む。用語については引き続き下記にて解説

このマニュアルを書いている時期は、
FacebookやTwitter、Google+などソーシャルメディアが盛り上がり
スマホ(iPhoen&Android)、タブレットPC(iPad、Windows8、等)、
ブックリーダー(Kindle、Kobo、等)も注目されている。そんな現在。
2008年頃掲載の「結婚情報サービス」にちなんだ多数のコラム等をまとめて
新たに「結婚情報サービス マニュアル」とした。

まずは、「結婚情報サービス」「結婚相談所」「結婚相手紹介サービス」
などの用語から解説する。
結婚情報サービスの事業者ごと、また、時代によっても呼び方や使われ方
が違っている。
「結婚情報サービス」のいろいろな呼び方や使われ方が分かってくると、
サービスの理解がより深まるだろう。
結婚情報サービスを以前、利用したことがあり、「もう知っている」とう方も、
もう一度、目を通して欲しい。新たな発見があるはずだ。




■「結婚情報サービス」とは

広義では、「結婚相談所」「結婚案内所」「結婚相手紹介サービス」など
と同義。結婚を目的とした異性を紹介するサービスを指す。
日常的にも、通常、「結婚情報サービス」と「結婚相談所」「結婚案内所」
など区別して使うことはないだろう。

狭義には、「『結婚』相手となりえる異性『情報』を提供する『サービス』」
といった意味で使われる。
主に、婚活関連事業者により、次に説明する「結婚相談所」と対比的に
使われることの多い言葉。

「結婚相談所」「結婚案内所」などの言葉には、「相談」「案内」など人が
関与する言葉が含まれることから、仲介人がいて、男性と女性を引き合わせ
たり、お見合いさせたりするイメージがある。
そうではなく、「結婚情報サービス」は、「情報」に焦点を当てて、結婚相手
を目的とした異性の情報提供を目的としたサービスであるとする言葉だ。
人が介在するかどうかは関係なく、パソコンやスマホ、携帯電話を利用して
直接、登録者同士が異性を見つけるサービスも含まれることを暗示させる。

実際の使われ方として、「結婚情報サービス」と名乗るサービスや事業者
は、「結婚相談所」よりもサービスの規模や運営組織が大きい場合が多い。
結婚「情報」サービスだけに、情報量(=登録者数)が、どうしても必要
だからだ。
「結婚情報サービス」は一定の登録者がおりデータ提供重視の大手サービス
…と考えてもあながち外れていない。
ただ、「結婚情報サービス」よりも「結婚相談所」のほうが、よりポピュラー
な言い方であることから、結婚情報サービスの事業者自身も、あるときは、
結婚情報サービス、あるときは、結婚相談所、と自らの呼び方を曖昧に使う
ことも多い。

典型的な「結婚情報サービス」としては、ツヴァイオーネットノッツェなど。
加えて、パートナーエージェントブライダルネット ラウンジメンバーズサンマリエ



■「結婚相談所」とは

上記とほぼ繰り返しになるが、
広義では、「結婚情報サービス」「結婚案内所」「結婚相手紹介サービス」
などと同義。結婚を目的とした異性を紹介するサービスを指す。

狭義には、「『結婚』を『相談』する『所』」といった意味。
「相談」という文字が含まれることから、仲介人がいて、男性と女性を
引き合わせたり、お見合いさせたりするイメージがある。
主に、婚活関連事業者により、「結婚情報サービス」と対比的に使われる
ことの多い言葉。

実際の使われ方として、「結婚相談所」と名乗るサービスや事業者は、
「結婚情報サービス」よりもサービスの規模や運営組織が小さい場合が多い。
サービス規模や運営組織が小さいがゆえに、「地域密着」「対面コンサル
ティング」など、小ささゆえの利点をアピールするケースが多い。

結婚相談所の営業には、特別の資格や認可は必要ない。
昔は、近所に1人くらい、「お見合いおばさん」や「お見合いおじさん」と
呼ばれるお節介なおばさん・おじさんがいて、結婚適齢期の男女を引き合わ
せたものだが、結婚相談所は、その「お見合いおばさん・おじさん」の役割
を個人事業主や法人として果たしている組織だ。
実際、「結婚相談所」を名乗る小規模な組織では、代表や社長が、自身を
「お見合いおばさん・おじさん」と公称することも珍しくない。

地域の「お見合いおばさん・おじさん」が個人の人脈と直観でお見合いを
仲介する代わりに、結婚相談所では、結婚希望者を登録させて、組織的に
出会いを仲介する。
そして、個人事業主や中小規模の結婚相談所は、相互の会員を紹介しあい
お見合いやパーティーをおこなう習慣があり、現在でも続いている(*2)。

(*1)個人情報保護の視点から、結婚相談所間での会員の紹介が問題視されることもある。

いずれも規模は多いが、典型的な「結婚相談所」としては、
BIC[ブライダル情報センター]関西ブライダル、など。
登録男性会員が医師・歯科医である点が特殊だが、誠心(SEISHIN)
個別対応という点で、結婚情報サービスというよりは結婚相談所に近い。



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