電子辞書
(2011.01.07)
【参考】過去(2008年)の電子辞書のおすすめはこちら
【参考】過去(2009年)の電子辞書のおすすめはこちら
【参考】過去(2010年)の電子辞書のおすすめはこちら
たんさんあってなかなか、どの電子辞書にしたらいいか決められない方のタメに、このページでは独断と偏見で、おすすめの電子辞書をとりあげます。
「くらべて.com」は、できるだけ客観的なデータの掲載にとどめ最終的には読者の判断で善し悪しを決めてもらうことをモットーとしていますが、このページに限っては、多くの電子辞書を触れてた経験者の目から見て、独断と偏見でズバリ、おすすめ電子辞書を提示します。

新しいモノ好きなら、他のデジタルツールにも類を見ないユニークさを持つ【SR-G6100NH(セイコーインスツル)】【PW-AC10(シャープ)】

2010年前半に登場した電子辞書に搭載された新機能の中で、注目されるのは、(1)シャープ電子辞書「PW-AC920」「PW-GC610」に搭載された動画コンテンツとその再生機能、(2)セイコーインスツル電子辞書「SR-G7001M」「SR-G6001M」に搭載された名刺ビューワー機能、以上の2つ。
前者は、電子辞書の画面でブリタニカ百科事典などの動画コンテンツが見られるというもの。インターネット経由で、予備校の講義映像やNHK教育テレビの実験映像なども購入できる。後者は、セイコーインスツルのパソコンとの連携機能「PASORAMA」モデルの電子辞書において、パソコン経由でデジタル名刺データを収録できるというもの。ただし、名刺ビューワー機能を利用するには、別売で名刺管理ソフトが必要になる。

2010年後半に登場した電子辞書で注目は、NHK「ラジオ英会話」1年分の音声とテキストを収録した「SR-G6100NH(セイコーインスツル)」と片手操作の世界最軽量カラー電子辞書「PW-AC10(シャープ)」。

そうした状況をふまえつつ、2011年度、新しいモノ好きには、2010年後半に登場した注目の2機種「SR-G6100NH(セイコーインスツル)」または「PW-AC10(シャープ)」をイチオシする。

推薦するポイントは、他のデジタルツールにも類を見ないユニークさ。
2010年中は、2010年前半に登場した、動画コンテンツ収録の電子辞書を推していたが、わずか半年余りで、デジタルツールを取り巻く環境は一変している。スマートフォンでもデジタルテレビでも簡単にできるようになった今では、新しいもの好きには、動画視聴のユニークさはあまり魅力を感じないだろう。
名刺ビューワー機能も、Evernoteなどで名刺データをクラウドで利用するユーザーが多くなった今、いろいろなデジタルツールやソフトウェアが出回り電子辞書と連携することの斬新さは薄れている。

「SR-G6100NH(セイコーインスツル)」や「PW-AC10(シャープ)」には、他のデジタルツールでは真似の出来ない特長がある。購入を検討する方は、是非とも、店頭で実機を触って真新しさを体感して欲しい。

(英語学習用・学生用以外)迷うならカシオの普及機で間違いなし。ビジネスマンなら【XD-A8600】または【XD-A8500】、生活実用なら【XD-A6600】または【XD-A6200】

雑な言い方だが、どの電子辞書を買っていいか迷うなら、カシオの普及機のラインナップから選べば、まず間違いはない。特に、英語学習用・学生用以外は、機能性・搭載コンテンツ・コストパフォーマンスを含めた総合力で、カシオの普及機ならハズしがない。

ビジネスマンなら【XD-A8600】または【XD-A8500】、生活実用なら【XD-A6600】または【XD-A6200】。
「XD-A8600」と「XD-A8500」。前者は後者の後継機。実売「XD-A8600」2万円台後半に対して「XD-A8500」2万円台前半。搭載コンテンツでは後継機「XD-A8600」のほうが強化されているだけに選択が悩ましい。
「XD-A6600」と「XD-A6200」の選択も価格と搭載コンテンツのバランスの問題。2万円前半の「XD-A6200」は2台目や「とりあえず」電子辞書を購入しようとするユーザーにはベストな選択かもしれない。

英語学習用・学生用においても、カシオの普及機で、まず問題ない。具体的には、英語学習用は「XD-A10000」、高校生用は「XD-4850」。
ただ、機能的・搭載コンテンツ的には、バランスのとれた「XD-A10000」「XD-4850」は、それぞれ5万円前半と3万円前半。コストパフォーマンスを考えると他社メーカーの製品も含めて比較検討の余地はあるだろう。
プレゼントなどで迷っていて、価格の折り合えさえつけば、上記で紹介しているカシオ製品はベストに近いパフォーマンスを出せるはず。

高校生向けは選択が難しい。【XD-A4850(カシオ)】【XD-A4800(カシオ)】【PW-GC610(シャープ)】が本命

2010年、高校生向け電子辞書は、選択が迷うほど充実している。まず、メーカー各社の傾向として、高校生向け最上位電子辞書が3万円前後で揃いつつあることを確認しておこう。

3万円前後の予算を覚悟するなら「XD-A4850(カシオ)」または「PW-GC610(シャープ)」で決まり。それぞれメーカーの高校生向け電子辞書の最上位クラスであり、機能性・搭載コンテンツは十二分。理科・社会科などの受験用コンテンツも充実している。

2万円台とするなら「XD-A4850(カシオ)」の前身「XD-A4800(カシオ)」がおすすめ。

予算が1万円なら、メーカー分類的にはコンパクトタイプだが「PW-AC10(シャープ)」または「wordbank S502(キヤノン)」。受験用コンテンツの搭載はないが、「ジーニアス英和」と国語辞書・漢和辞典など高校生活で必要となるだろう必要最低限の辞書を搭載している。

英語学習用も激戦。英語学習も兼ねたオールラウンダー【XD-A10000(カシオ)】、英語専用機【SR-S9003(セイコーインスツル)】、価格とのバランスのよい【SR-G7001M(セイコーインスツル)】、最上位レベル英語電子辞書【SR-10001(セイコーインスツル)】。意外性で【SR-G6100NH(セイコーインスツル)】
英語学習用も、メーカー各社から英語コンテンツを充実させつつも色々な特徴を持ったモデルが発売されており、選択が難しい。
そうした多数の英語学習向けの中で、注目すべき電子辞書は、「XD-A10000(カシオ)」「SR-S9003(セイコーインスツル)」「SR-G7001M(セイコーインスツル)」「SR-10001(セイコーインスツル)」「SR-G6100NH(セイコーインスツル)」あたり。最初にあげた「XD-A10000」以外はすべてセイコーインスツル製だ。

主な用途は英語学習における辞書引きだが、他の用途でも使う機会はありそう…ということであれば、英語学習も兼ねたオールラウンダー「XD-A10000(カシオ)」が無難な選択。実売価格5万円前後と平均的な電子辞書よりも割高だが、英語以外にもコンテンツは充実しており活躍の場は多いだろう。

逆に、他の用途は一切期待せず、英語専用電子辞書を探しているなら「SR-S9003(セイコーインスツル)」がおすすめ。搭載コンテンツは、とにかく英語に偏っている。価格は実売5万円程度。

機能性はそこそこに、「SR-S9003(セイコーインスツル)」と同等レベル以上の英語コンテンツを充実させているのが「SR-10001(セイコーインスツル)」。セイコーインスツルの最上位レベル英語電子辞書。2009年発売当初5万円超だったが最近では4万円台で手に入る。

コンパクトタイプの「SR-G7001M(セイコーインスツル)」もねらい目だ。無駄にたくさんの英英辞書が搭載されておらず、英語学習系コンテンツも充実している。英語コンテンツ以外の国語系や百科事典系も充実しており電子辞書としてのバランスもいい。実売3万円弱とリーズナブル。

意外な選択肢で「SR-G6100NH(セイコーインスツル)」はどうだろうか。英語コンテンツを充実させつつ、NHK「ラジオ英会話」1年分の音声とテキストを収録。幅広い英語学習者層にウケる機種となる予感がする。

コンパクトサイズの電子辞書なら【PW-AC110(シャープ)】で決まり。【SR-G7001M(セイコーインスツル)】【SR-G6001(セイコーインスツル)】と【wordtank S501(キヤノン)】【wordtank S502(キヤノン)】が対抗。

iPhoneアプリや携帯アプリの充実でコンパクトサイズの電子辞書ニーズが下がっているとはいえ、電子辞書専用機の使いやすさは健在。
2010年度、コンパクトサイズの電子辞書でイチオシは、「PW-AC110(シャープ)」。2010年のトレンドであるカラー液晶搭載の最新モデル。50種類と最近の電子辞書にしてはコンテンツ数は少ないが、コンテンツのバランスもよく、幅広いニーズに応えるベストなモデル。

「SR-G7001M(セイコーインスツル)」「SR-G6001(セイコーインスツル)」も、セイコーインスツルの2010年度モデル。モノクロ液晶だが、コンテンツのバランスはまずまず。パソコンとの連携機能やデジタル名刺データ収録といった新機能を搭載。「SR-G7001M」は英語コンテンツ充実タイプ。「SR-G6001」は英語コンテンツがやや弱い反面、旅行系コンテンツが充実している。

「wordtank S501(キヤノン)」「wordtank S502(キヤノン)」も、2010年のトレンドであるカラー液晶搭載の最新モデル。コンテンツを絞りに絞ってコストパフォーマンスに優れたモデル。
「wordtank S501」は搭載コンテンツ数が少ないながらも、国語辞書と英語辞書のバランスのとれたタイプ。「wordtank S502」は、「wordtank S501」より英語コンテンツ寄りにしたモデル。

※コンパクトタイプとは、製品コンセプトの違う「PW-AC10(シャープ)」は対象からハズしました