電子辞書《英語重視タイプ》・独断的おすすめ
(2015.2.12更新)

【参考】過去(2014年)の電子辞書のおすすめはこちら

たんさんあってなかなか、どの電子辞書にしたらいいか決められない方のタメに、このページでは独断と偏見で、おすすめの電子辞書をとりあげます。
「くらべて.com」は、できるだけ客観的なデータの掲載にとどめ最終的には読者の判断で善し悪しを決めてもらうことをモットーとしていますが、このページに限っては、多くの電子辞書を触れてた経験者の目から見て、独断と偏見でズバリ、おすすめ電子辞書を提示します。


ハズしなく、手堅くいくなら、カシオの電子辞書・春モデル!

価格が下がっているとはいえ、安い買い物ではないので、後で悔やむような製品は買いたくない。
ハズしなく、手堅い選択をするなら、カシオの電子辞書を選択の軸として考えることをおすすめする。
カシオは、長い間、電子辞書シェアNo.1。業界をリード。「ビジネス」「生活・教養」「英語学習」「高校生向け」「中学生向け」…といった様々なニーズに対応した製品をリーズナブルな価格で提供している。
加えて、2014年、セイコーインスツルは電子辞書撤退を発表。キヤノンも新たな製品をリリースしていない。実質、電子辞書メーカーは、カシオとシャープの2社だけになっている。

カシオは、毎年、春の入学・入社シーズンに合わせて新ラインナップを発売する。2015年の新シリーズは「XD-K」で始まる製品群だ。機能性重視なら新シリーズを。価格重視なら型落ちした昨年のシリーズ「XD-U」で始まる製品群を買うのもいい。

電子辞書は、前年の12月頃~1月頃、メーカー各社が新ラインナップを発表・発売する。この記事を書いている2月中旬は、2015年春モデルのほとんどが発売後1ヶ月ほどが経過して価格も落ち着いた頃だ。例年、この時期の価格は、春先まで大幅に変化しない。購入を検討するにはいい時期だ。

以下に、電子辞書の選択基準ともなる、カシオの2015年・春モデルをタイプと2015年2月現在の実売価格とともに取り上げる。

<2015年春モデルの主要ラインナップ>
【XD-K18000】 最上位モデル・発売前(予約価格55,000円程度)
【XD-K9800】 英語モデル・発売前(予約価格44,000円程度)
【XD-K6500】 生活/教養・26,000円程度
【XD-K8500】 ビジネス・30,000円程度
【XD-K4800】 高校生・30,000円程度
【XD-K3800】 中学生・25,000円程度

実質、カシオ電子辞書の価格が業界基準となっている。
2015年、新製品の相場を以下のように予測する。生活/教養モデル25,000円~30,000円、ビジネスモデル30,000円~40,000円、高校生モデル25,000円~30,000円、中学生モデル20,000円~25,000円。

上にあげた電子辞書は、大げさに言うと「これを選んでおけば8割の方は満足できる」。
少なくとも、いろいろな製品を比較検討する場合の比較の対象にはなる。電子辞書をこれから購入しようとする方は、チェックしてみてはどうか。

電子辞書比較[2015年]はこちら

高校生向けは、選択肢は限られるが、選択に悩む。【XD-K4800(カシオ)】【XD-K4900(カシオ)】【PW-SH2(シャープ)】あたりで迷う

高校生向けは、選択肢は限られるが、選択に悩む。
まず、候補となるであろう電子辞書を2015年2月現在の実売価格とともに取り上げる。

【XD-K4800】 2015年春モデル・30,000円程度
【XD-K4900】 2015年春モデル(進学校タイプ)・42,000円程度
【XD-U4800】 2014年春モデル・23,000円程度
【XD-SC4200】 2014年春モデル(エントリータイプ)・18,000円程度
【PW-SH2】 2015年春モデル・26,000円程度
【PW-SH1】 2014年春モデル・18,000円程度

搭載コンテンツとしては、カシオとシャープ、甲乙付けがたい。
それぞれメーカー内の総合評価の序列としては、価格に正比例。
カシオは、【XD-K4900】>【XD-K4800】>【XD-U4800】
シャープは、【PW-SH2】>【PW-SH1】

お金があるなら、もしくは、祖父からのプレゼントとして予算を気にする必要がないなら【XD-K4900】で決まり。

通常、高校生に電子辞書を買い与える場合、やはり型落ち(旧モデル)はあげにくい。
2015年モデル限定で考えるのであば、予算によって必然的に決まる。4万円あるなら【XD-K4900】、3万円なら【XD-K4800】、2万円台なら【PW-SH2】。

コストパフォーマンスまで含めたベスト電子辞書は【PW-SH2】だろう。3万円を切る価格で、高校生向けコンテンツは非常に充実している。機能性もカシオの春モデルと比べても遜色ない。

甥や姪への高校入学祝として、予算がないながらも、電子辞書をプレゼントするなら、2014年モデルだが【PW-SH1】がおすすめだ。2万円を切る程度で収まる。
PW-SH1は、シャープの2015年モデルとの見た目の違いも小さいし、高校生向けの電子辞書として、コンテンツ・機能性ともに魅力的な内容だ。英和辞典だけでなく、引き比べの多い古語辞典も複数収録。国語辞典も人気の新明解を収録している。

カシオの電子辞書で悩んでいるなら、【XD-K4800】がおすすめだ。【XD-K4900】は進学校モデルで魅力的だが、XD-K4800より1万円程度は高い。差分のコンテンツは1万円の価値があるかは微妙だ(※「百人一首」や「高校数学解法辞典」など地味だけどあれば欲しいコンテンツが抜けている)。
2014年モデルのXD-U4800とは見た目も明らかに違うし、XD-K4800は、ネイティブの音声コンテンツも10万語から20万語に倍増している。昨年モデルよりも6,000~7,000円の差はあってもXD-K4800のほうが魅力的だ。

電子辞書比較[2015年]はこちら

シニア向けなら、【XD-K6500(カシオ)】で決まり!

最近、電子辞書メーカーは、シニア向けに力を入れている。
魅力的な商品やサービスであれば、気前よくお金を落としてくれるからだ。

まず、候補となるであろう電子辞書を2015年2月現在の実売価格とともに取り上げる。

【XD-K6500】 生活/教養・26,000円程度
【XD-U6900】 生活/教養・30,000円程度
【PW-SA2】 2015年春モデル・28,000円程度
【PW-SA1】 2014年春モデル・18,000円程度

コンテンツや機能性の比較をさしおいて、シニアが使うなら【XD-K6500】をおすすめする。価格も30,000円を切り、リーズナブル。
おすすめの理由は、入力キーのボタンの大きさ。XD-K6500の入力キーのボタンは他と比べて大きい。カシオ2014年モデルもシャープの2015年・2014年モデルも、手元の入力キー面に手書き入力パネルがあるため、入力キーのボタンの大きさが小さい。
XD-K6500は、手書き入力機能はあるが、手書き入力は表示ディスプレイ上でおこなう。(そもそも、電子辞書で、あまり手書き入力は使わない。)XD-K6500は、入力キーのボタンが大きくてシニアでも快適に検索できる。

搭載コンテンツで比較するなら、2014年モデルだが、【XD-U6900】の搭載コンテンツ数と質は魅力的だ。
XD-U6900は、170コンテンツ搭載(XD-K6500は120コンテンツ)。特に、シニア好みの生活・実用系や用語系(金融用語・不動産用語等)が充実している。もちろん、百科事典や海外旅行会話集、俳句歳時記、家庭の医学などシニア向け電子辞書の定番コンテンツは収録している。

シャープの生活・教養タイプ【PW-SA2】【PW-SA1】は、シャープ自慢のカラーディスプレイで収録した図鑑や写真集を見るのが楽しそうだ。

電子辞書比較[2015年]はこちら

英語学習用の電子辞書選びは、まず「英語学習専用」とするか「英語学習以外でも利用」とするかを決める。

英語学習用の電子辞書選びは、まず「英語学習専用」とするか「英語学習以外でも利用」するかを決める。

「英語学習専用」とするなら、カシオのビジネスタイプか英語学習タイプから選ぶといい。英語辞書コンテンツに加えて英語学習コンテンツも充実しているからだ。
具体的には、以下が候補となる。2015年2月現在の実売価格とともに取り上げる。

【XD-K8500】 2015年モデル・30,000円程度
【XD-K9800】 2015年モデル・発売前予約価格44,000円程度
【XD-U8600】 2014年モデル・25,000円程度
【XD-U9800】 2014年モデル・34,000円程度
【XD-U8500】 2014年モデル・22,000円程度

番外編
【XD-U6500】 2014年モデル(高校生タイプ)・18,000円程度

個人的には、学習用の電子辞書にあまり予算をかけたくないのでXD-U8500あたりが魅力的だ。本音を言うと2万円を超したくないので、自腹なら、型落ちだし高校生タイプではあるがXD-U6500あたりを購入する。

単語コンテンツや問題集は不要という方は、電子辞書事業から撤退を発表しているがセイコーインスツルの製品も候補に加えられる。カシオのプロフェッショナルタイプも候補となる(ただし、カシオのプロフェッショナルタイプは4~5万する)。

「英語学習以外でも利用」するなら、シャープの電子辞書から選ぶといい。

メーカー関係なく、予算感としては以下のようになる。
プロ向け(ビジネスの現場で英語を活用するタイプ)だと40,000円~50,000円程度。
上級英語学習者向けだと30,000円~40,000円程度。
大学生レベルの英語学習者だと20,000円~30,000円程度。

電子辞書比較[2015年]はこちら

コンパクトサイズの電子辞書なら、1万円前後【XD-C500(カシオ)】【PW-AM700(シャープ)】【PW-AM500(シャープ)】が本命

2013年~2015年、コンパクトタイプの電子辞書において、新製品発売の大きなニュースはない。
2台目、3台目としても人気のあるコンパクトタイプの電子辞書だが、メーカー各社からは、新発売は少なく未だに2011年モデル、2012年モデルが市場に出回っている。
なお、ここで言うコンパクトタイプの電子辞書には、簡易辞書(「コンサイス英和・和英」等)を収録した廉価版電子辞書は含まない。また、特殊な形態の電子辞書も含まない。

コンパクトタイプで現在市場に出回っている電子辞書は以下。2015年2月の実売価格とともに掲載する。

【XD-C500(カシオ)】 9,000円程度
【SR-G7001M-NH3(セイコーインスツル)】 38,000円程度
【SR-G6001M-NH2(セイコーインスツル)】 25,000円程度
【PW-AM700(シャープ)】 9,000円
【PW-AM500(シャープ)】 12,000円

本命の【XD-C500(カシオ)】【PW-AM700(シャープ)】の特徴をまとめると以下となる。いずれも1万円台のコンパクト電子辞書だ。

【XD-C500(カシオ)】50コンテンツ搭載。カラー液晶だが音声は非対応。広辞苑の他、日本史事典や俳句季題便覧などを搭載。
【PW-AM700(シャープ)】30コンテンツ搭載。モノクロ液晶だが音声に対応。広辞苑の他、百科事典搭載。

電子辞書比較[2015年]はこちら