電子辞書の新製品発売数が少なくなる中、2015年、新たに中国語学習者向けのモデルが発売されている。
カシオの「XD-K7300」と「XD-CV730」だ。前者は、2015年春モデルの新ラインナップのひとつとしてリリースされた。後者は、2015年8月、コンパクトタイプの電子辞書のひとつとして発売された。
発売直後、中国語学習者向けの最新モデル「XD-K7300」は、実売価格30,000円前後。同じく、発売直後、中国語コンパクトタイプ「XD-CV730」は実売価格18,000円前後。共に中国語の音声データを収録している。
型落ちの中国語学習者向けモデルも実売価格30,000円前後。一昔前の音声データ非搭載のモデルでも実売価格15,000円前後がボリュームゾーンだ。(10,000円を切る価格帯の旧製品もあるにはある)
新発売の中国語学習者向け電子辞書は、中日辞典の見出し語にネイティブの発音が付いているなど、音声データを収録しているものが主流となっている。
また、以前は、コンサイス版の中国語辞書を搭載するなどして価格を抑えた製品も発売されていたが、現在は、実売価格はある程度してもフルサイズの中日/日中辞書を搭載したものが当たり前になっている。
2015年、カシオとシャープともに、中国語コンテンツに関係した動きがある(各メーカーの動向は、次コーナー「メーカー別の製品開発の傾向」に譲る)。
そのことからも、依然として中国語は、電子辞書のコンテンツとして、消費者やメーカーから高い関心を寄せられていることは間違いない。
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