電子辞書《英語重視タイプ》・独断的おすすめ
(2014.12.7更新)

【参考】過去(2013年)の電子辞書のおすすめはこちら

たんさんあってなかなか、どの電子辞書にしたらいいか決められない方のタメに、このページでは独断と偏見で、おすすめの電子辞書をとりあげます。
「くらべて.com」は、できるだけ客観的なデータの掲載にとどめ最終的には読者の判断で善し悪しを決めてもらうことをモットーとしていますが、このページに限っては、多くの電子辞書を触れてた経験者の目から見て、独断と偏見でズバリ、おすすめ電子辞書を提示します。


ハズしなく、手堅くいくなら、カシオの電子辞書・春モデル!

価格が下がっているとはいえ、安い買い物ではないので、後で悔やむような製品は買いたくない。
ハズしなく、手堅い選択をするなら、カシオの電子辞書を選択の軸として考えることをおすすめする。
カシオは、長い間、電子辞書シェアNo.1。業界をリード。「ビジネス」「生活・教養」「英語学習」「高校生向け」「中学生向け」…といった様々なニーズに対応した製品をリーズナブルな価格で提供している。
カシオは、毎年、春の入学・入社シーズンに合わせて新ラインナップを発売する。2014年の新シリーズは「XD-U」で始まる製品群だ。機能性重視なら新シリーズを。価格重視なら型落ちした昨年のシリーズを買うのもいい。

電子辞書は、メーカー各社が新ラインナップを発表する直前、つまり前年の12月頃~1月頃、もっとも値が下がる。クリスマス、お年玉のシーズンは、電子辞書が最も安い時期。手堅いカシオの電子辞書をプレゼントや自分へのご褒美として検討するのもいいだろう。

以下に、電子辞書の選択基準ともなる、カシオの2014年・春モデルをタイプと2014年12月現在の実売価格とともに取り上げる。

<2014年春モデル・4月のラインナップ>
【XD-U18000】 最上位モデル・40,000円程度
【XD-U9800】 英語重視・31,000円程度
【XD-U6500】 生活/教養・17,000円程度
【XD-U8500】 ビジネス・23,000円程度
【XD-U4800】 高校生・23,000円程度
【XD-U3800】 中学生・21,000円程度
【XD-U2800】 小学生・18,000円程度

なお、XD-U6500には後継機種XD-U6600が発売になっている。また、XD-U8500には後継機種XD-U8600が発売になっている。もちろん基本的に後から新発売となっている後継機のほうが高い。以下に2014年12月現在の実売価格とともに取り上げる。

<2014年春モデル・後継機のラインナップ>
【XD-U6600】 生活/教養・20,000円程度
【XD-U8600】 ビジネス・23,000円程度

上にあげた電子辞書は、大げさに言うと「これを選んでおけば8割の方は満足できる」。
少なくとも、いろいろな製品を比較検討する場合の比較の対象にはなる。電子辞書をこれから購入しようとする方は、チェックしてみてはどうか。

電子辞書比較[2014年]はこちら

多くの新しいモノ好きに、【DF-X7000(セイコーインスツル)】をおすすめ!対抗は、【PW-SB1(シャープ)】

「くらべて.com」編集部が決める、2014年・ベスト電子辞書は、【DF-X7000(セイコーインスツル)】だ。
多くの新しいモノ好きに、【DF-X7000】をおすすめする。ただし、【DF-X7000】は、搭載コンテンツが英語に偏っているので、英語学習者またはビジネスマン向きではある。

【DF-X7000】は、タッチ操作のカラー電子辞書「DAYFILER(デイファイラー)」ブランドの電子辞書。 「DAYFILER(デイファイラー)」ブランドではあるが、コンテンツ数を絞っており、リーズナブルな価格となっている。2014年12月現在、実売価格24,000円程度。 他社の英語重視タイプ電子辞書と同レベルだ。

「DAYFILER(デイファイラー)」ブランドの電子辞書は、新しいモノ好きにはたまらない。
他社電子辞書にはない特徴としては以下が挙げられる。
1.無線LAN機能内蔵
2.PC検索モード「PASORAMA+」搭載
3.フリックスクロールやピンチによる拡大・縮小も可能なカラータッチパネル搭載

編集部が、2014年・ベスト電子辞書とするのは、「3.フリックスクロールやピンチによる拡大・縮小も可能なカラータッチパネル搭載」に注目してのことだ。
まるで、Wi-FiモデルのタブレットPCやスマートフォン、電子書籍リーダーにも似た機能性・操作性を実現している。
イメージしやすく言うと、「DAYFILER(デイファイラー)」は、スマホが英語コンテンツ満載の電子辞書になったような操作性だ。スマホの辞書アプリでは実現できない検索スピードとコンテンツボリュームを備えている。

これだけいい製品なのに、残念ながら、あまり注目されていない。興味をもった方は、是非とも、店頭で「DAYFILER(デイファイラー)」ブランドの電子辞書を触ってみて欲しい。派手さはないが、使い勝手の良さが分かると思う。

対抗馬となるのは、【PW-SB1(シャープ)】。キーボードを360度回転。画面の後ろに隠して、ディスプレイとタッチペンだけでタブレットPCのような使い方もできるモデルだ。このタブレットタスイルが非常に使いやすい。利用シーンを広げる電子辞書として新しい。

新しいモノ好きに、「DAYFILER(デイファイラー)」ブランドの電子辞書をおすすめするのだが、1つ注意しておく点がある。
2014年10月7日、セイコーインスツル(SII)は、電子辞書ビジネスからの撤退を発表している。電子辞書の製造・販売の終了時期は、2015年3月31日。来年だが、2015年春モデルはもちろん、新製品の発売は期待できない。今後、各種メーカーサポートも期待できない。購入のメーカーサポートを期待するユーザーは購入を避けたほうがいいだろう。

電子辞書比較[2014年]はこちら

高校生向けは、実質【XD-U4800(カシオ)】【PW-SH1(シャープ)】の2択

高校生向けの選択肢は、【XD-U4800(カシオ)】【XD-SC4200(カシオ)】【PW-SH1(シャープ)】の3択。実質、【XD-U4800(カシオ)】【PW-SH1(シャープ)】の2択だ。
【XD-SC4200(カシオ)】は【XD-U4800(カシオ)】と比べて優位点がなくなっている。また、2013年春モデル【PW-G5300(シャープ)】など、2014年春モデルより以前の高校生向け電子辞書は時期的に手に入らなくなっている。

それぞれの、2014年12月現在の実売価格をまとめると以下。

【XD-U4800(カシオ)】 23,000円程度
【XD-SC4200(カシオ)】 21,000円程度
【PW-SH1(シャープ)】 20,000円程度

それぞれの特徴を簡単にまとめると以下。

【XD-U4800(カシオ)】は、多機能・多コンテンツ。高校生向けコンテンツの搭載数トップレベル。高校生の関心の高い、英単語コンテンツ・学習動画・TOEICテスト問題集等充実。
【XD-SC4200(カシオ)】は、XD-U4800と対照的に、機能とコンテンツを絞った高校生向けエントリーモデル。2014年春モデルであり、発売時点ではXD-U4800と大きな価格差があり、リーズナブルな点が特徴だった。現在、XD-U4800が安価になり存在意義が薄れた。
【PW-SH1(シャープ)】は、タブレットのように使える機能性が高校生ウケしそう。2014年・最新モデル。高校生向けコンテンツでは、2013年モデル【PW-G5300】に劣る部分もある。英語学習の動画収録。

予算があるなら【XD-U4800(カシオ)】で決まり。予算20,000円前後なら【PW-SH1(シャープ)】も悪くない選択だ。

高校生向けの場合、親や祖父母、親戚がプレゼントとして買い与えるケースが大半だろう。予算に注目して解説する。
年末年始の電子辞書が最も安くなる時期でも、最新の高校生向け電子辞書は20,000円~23,000円程度かかる。ハッキリ言う。予算20,000円~23,000円程度、覚悟したほうがいい。それ以下の予算で高校生向け電子辞書を探すと、2014年モデルの中古品か2013年モデル以前の新古品・中古品しかない。見つけるのは大変だ。
苦労して予算内の高校生向け電子辞書を探すくらいなら、高校生向けではないリーズナブルな電子辞書を高校生向けとして利用するほうがオススメだ。

電子辞書比較[2014年]はこちら

英語学習用の電子辞書選びは、まず「英語学習専用」とするか「英語学習以外でも利用」とするかを決める。

英語学習用の電子辞書選びは、まず「英語学習専用」とするか「英語学習以外でも利用」するかを決める。
「英語学習専用」とするなら、セイコーインスツルの電子辞書から選ぶといい。
「英語学習以外でも利用」するなら、カシオまたはシャープの電子辞書から選ぶといい。

セイコーインスツルは、基本的にどの電子辞書も英語コンテンツが充実している。ただし、搭載コンテンツは英語に偏っており、他の用途で利用すると物足りなさを感じるだろう。
逆に、カシオやシャープの電子辞書は、英語学習以外でも利用することを前提として、ある程度、国語辞書や百科事典等、バランスよくコンテンツを搭載している。

セイコーインスツルでは「DAYFILER(デイファイラー)」ブランドがおすすめ。コンテンツ数を絞ってリーズナブルにした【DF-X7000】は要チェック。
カシオやシャープの電子辞書では、英語重視タイプだけでなく、ビジネスタイプや高校生向けもあわせて検討することをおすすめする。英語レベルは人それぞれなので一概にどの電子辞書がおすすめか断言しにくい。

メーカー関係なく、プロ向け(ビジネスの現場で英語を活用するタイプ)だと40,000円~50,000円程度。
上級英語学習者向けだと30,000円~40,000円程度。
大学生レベルの英語学習者だと20,000円~30,000円程度。

電子辞書比較[2014年]はこちら

コンパクトサイズの電子辞書なら、1万円前後【XD-C500(カシオ)】【PW-AM700(シャープ)】【PW-AM500(シャープ)】が本命

2013年~2014年、コンパクトタイプの電子辞書において、新製品発売の大きなニュースはない。
2台目、3台目としても人気のあるコンパクトタイプの電子辞書だが、メーカー各社からは、新発売は少なく未だに2011年モデル、2012年モデルが市場に出回っている。
なお、ここで言うコンパクトタイプの電子辞書には、簡易辞書(「コンサイス英和・和英」等)を収録した廉価版電子辞書は含まない。また、特殊な形態の電子辞書も含まない。

コンパクトタイプで現在市場に出回っている電子辞書は以下。2014年12月の実売価格とともに掲載する。

【XD-C500(カシオ)】 9,000円程度
【SR-G7001M-NH3(セイコーインスツル)】 24,000円
【SR-G6001M-NH2(セイコーインスツル)】 20,000円
【PW-AM700(シャープ)】 9,000円
【PW-AM500(シャープ)】 12,000円

本命の【XD-C500(カシオ)】【PW-AM700(シャープ)】の特徴をまとめると以下となる。いずれも1万円台のコンパクト電子辞書だ。

【XD-C500(カシオ)】50コンテンツ搭載。カラー液晶だが音声は非対応。広辞苑の他、日本史事典や俳句季題便覧などを搭載。
【PW-AM700(シャープ)】30コンテンツ搭載。モノクロ液晶だが音声に対応。広辞苑の他、百科事典搭載。

電子辞書比較[2014年]はこちら


シニア向けやリビング据え置きタイプ。最近は全体的に安い!

シニア向けやリビング据え置き用途なら、カシオまたはシャープの「生活・教養」タイプでいいだろう。
このタイプの電子辞書は、最近、価格がグンと下がっている。【XD-U6900(カシオ)】のような30,000円を超すモデルは、むしろ特殊で、15,000円~25,000円が大半だ。

このタイプの電子辞書一覧は以下。2014年12月の実売価格とともに掲載する。

【XD-U6900(カシオ)】 28,000円前後
【XD-U6600(カシオ)】 20,000円前後
【XD-U6500(カシオ)】 17,000円前後
【XD-SC5100(カシオ)】 18,000円前後
【PW-SA1(シャープ)】 23,000円前後
【PW-A7400(シャープ)】 17,000円前後
【PW-A7300(シャープ)】 16,000円前後

それぞれの特徴を簡単にまとめると以下だ。

【XD-U6900(カシオ)】は搭載コンテンツ数170。このタイプの電子辞書としては抜群に多い。
【XD-U6600(カシオ)】は2014年モデル。XD-U6500の後継機。110コンテンツ。野草・野鳥のハンドブック、俳句歳時記、日本名城百科など生活・教養系コンテンツが充実。
【XD-U6500(カシオ)】は2014年モデル。100コンテンツ。日本史、世界史、経済等の用語辞典や野草・野鳥のハンドブック、俳句歳時記、日本名城百科など生活・教養系コンテンツが充実。
【XD-SC5100(カシオ)】は2013年モデル。50コンテンツ。「生活・教養エントリー」モデル。50音配列のキーボードが特徴。
【PW-SA1(シャープ)】 は2014年モデル。100コンテンツ・84動画。旅行・俳句・歴史・料理・自然などのコンテンツが充実。
【PW-A7400(シャープ)】は2013年モデル。100コンテンツ搭載。手品やマナーなど145動画。
【PW-A7300(シャープ)】は2012年モデル。英語系コンテンツも必要十分、旅行系や健康・生活関連のコンテンツが充実。「六訂版 家庭医学大全科」を電子辞書としてはじめて搭載。「医者からもらった薬がわかる本 2013年版」も収録。

予算があるなら、【XD-U6900(カシオ)】で決まり。新発売の時期30,000円前後だったが、だんだん値下がりしている。【XD-U6600(カシオ)】【XD-U6500(カシオ)】は、20,000円前後の価格も魅力。コンテンツや機能性は、シニアが十分満足できる内容だ。 【PW-SA1(シャープ)】は、動画コンテンツなど魅力。実売価格23,000円前後は、高からず安からず。お手頃価格。

電子辞書比較[2014年]はこちら