電子辞書《中国語学習タイプ》・独断的おすすめ
(2013.01.10更新)

【参考】過去(2011年)の独断的おすすめはこちら

たんさんあってなかなか、どの電子辞書にしたらいいか決められない方のタメに、このページでは独断と偏見で、おすすめの中国語学習向け電子辞書をとりあげます。
「くらべて.com」は、できるだけ客観的なデータの掲載にとどめ最終的には読者の判断で善し悪しを決めてもらうことをモットーとしていますが、このページに限っては、多くの電子辞書を触れてた経験者の目から見て、独断と偏見でズバリ、おすすめの電子辞書を提示します。


予算があるなら、【XD-D7300(カシオ)】か【wordtank Z900】。3万円程度。もっとあるなら【XD-N7300(カシオ)】

ある程度の予算があるなら、カシオの中国語タイプ最新・最上級モデル「XD-D7300」かキヤノンの中国語タイプ最新・最上級モデル「wordtank Z900」のどちらかだ。
いずれを選択しても実売価格3万円程度。価格の差は小さい。

「XD-D7300」「wordtank Z900」いずれも基本となる辞書は必要十分揃っている。ただ、基本の辞書以外で搭載コンテンツの方向性にそれなりに差がある。

「XD-D7300」は、中国語関連コンテンツ20・その他コンテンツ80・文学作品2000・クラシック1000フレーズを搭載。多コンテンツ型の電子辞書だ。中国語以外のコンテンツも充実している。 中国語コンテンツでは、会話系とその音声データが充実している。中国語会話の学習ツールとして利用できなくもない(ただし電子書籍リーダーと違って電子辞書では会話は学習しにくい気もする)。

「wordtank Z900」は、中国語関連コンテンツ19・その他コンテンツ24を搭載。中国語関連コンテンツ19の内訳は、小学館・講談社の中日/日中辞書それぞれを収録するなど辞書が大半。同種辞書を異なる出版社で複数持つなどして厚みのある辞書引きができるのが特徴だ。一方、中国語会話系とその音声データは弱い。 ただし、学習系コンテンツとして「キクタン中国語」のシリーズを収録しており、中国語初学者には非常に実用的なコンテンツを搭載している気がする。

「XD-D7300」「wordtank Z900」いずれも、読み方が分からない漢字の手書き入力機能やピンインをキーとした検索機能など、中国語の辞書引きに便利な機能は一通り揃っている。いずれも、複数辞書の串刺し検索も対応。

2013年2月、カシオ2013年春・新シリーズで「外国語・中国語」モデル「XD-N7300」が発売された。「XD-D7300」の後継機。発売直後4万円前後と高い。機能面・搭載コンテンツは「XD-D7300」同等程度もしくはやや上。まだ、コストパフォーマンス的に「XD-D7300」がおすすめ。

電子辞書比較・中国語[2013年]はこちら

予算を抑えるなら【PW-AC30(シャープ)】か【wordtank A503(キヤノン)】。1万円程度。

極力、予算を抑えるつもりならシャープのコンパクトタイプ新モデル「PW-AC30」かキヤノンのコンパクトタイプ新モデル「wordtank A503」のどちらかだ。
いずれを選択しても実売価格1万円程度。価格の差は小さい。

「PW-AC30」と「wordtank A503」の機能的な差は手書き入力機能の有無。「PW-AC30」は手書き入力対応。「wordtank A503」は手書き入力「非」対応。 「PW-AC30」には、母音のキーを連続して押すだけで四声をすばやく入力できる「ピンイン入力」機能もあり、操作性では「PW-AC30」に軍配が上がる。
搭載コンテンツは、好みが分かれるところ。それぞれ1組の中日/日中辞典を収録する。「PW-AC30」は実績があり根強い人気の小学館 中日/日中辞典。「wordtank A503」は新語に強い三省堂 中日/日中辞典。 辞書以外では、「PW-AC30」「wordtank A503」ともに中国語初学者向けの英会話学習コンテンツ「ゼロからカンタン中国語」を収録している点が注目される。「ゼロからカンタン中国語」は、書籍・ニンテンドーDSソフト・eラーニング教材などマルチプラットフォーム展開している中国語学習者に人気のコンテンツだ。コンパクトタイプだけに隙間時間を使った学習に向いている。

安さだけを追求するなら、型落ちのコンパクトタイプ「wordtank S503(キヤノン)」をネットで探すのが一番かもしれない。うまくいけば5千円オーバーほどで購入できる。 ただし、「wordtank S503」は音声「非」対応。音声対応の「wordtank A503」の前身といったモデル。音声不要であれば「wordtank S503」でもいいだろう。

電子辞書比較・中国語[2013年]はこちら

搭載の中国語学習コンテンツで選択するという方法もあり

中国語を学習しようとするときに、書籍として販売している中国語学習本や自分が使っている(紙の)辞書が搭載されていたら便利だろう。特にその音声が搭載されていれば、それだけで特定の電子辞書を選択する理由になる。

[中国語]電子辞書比較ページには、一覧に中国語系搭載コンテンツをすべて掲載しているが、そうした情報も見ながら検討してもらいたい。