2016年、カシオとシャープの2強のみとなった。セイコーとキヤノンの電子辞書は店頭から消えた
長い間、電子辞書は、カシオ、シャープ、セイコーインスツル、キヤノンのメーカー4社による寡占市場だった。
ところが、2014年10月、セイコーインスツル(SII)は、電子辞書ビジネスからの撤退を発表。キヤノンは、ここ数年、家電量販店の電子辞書売場に並べられるような新製品を発表していない。
セイコーインスツルとキヤノンが競争から脱落して、カシオとシャープが残った格好だ。
2016年、都内の家電量販店は、電子辞書コーナーを縮小するところが増えている。新製品のディスプレイからセイコーインスツルとキヤノンの電子辞書が消えた。
電子辞書の価格が全体的に下がったことから、家電量販店では、以前のように新年度モデルと値下がりした前年度モデルを並列して販売するところは減った。
店頭では、縮小した販売スペースで、お手頃価格となった売れ筋の新製品を集中して販売するスタイルとなっている。
カシオとシャープも新製品の投入数と投入ペースは落ちている。
2016年、電子辞書は、カシオとシャープのみとなったが、その両社も新製品の投入数と投入ペースは落ちている。
同一タイプで価格帯ごと複数の機種を販売することは少なくなった。
カシオの2016年春モデルで、同一タイプで複数機種を用意しているのは高校生向けや生活・教養タイプのみ。
シャープにおいては、ここ数年、コンパクトサイズ等を除くと毎年4機種(高校生向け/中学生向け/大学生・ビジネス/生活・教養)しか投入していない。
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